1. >
  2. >
  3. 岐阜県・郡上八幡の『宗祇水を守る会』イベント
湧き水

岐阜県・郡上八幡の『宗祇水を守る会』イベント

岐阜県郡上八幡にある「宗祇水(そうぎすい)」は、日本名水百選に選ばれる美しい湧水です。この湧水は、地元住民や観光客にとって生活用水や癒しの場として親しまれてきました。しかし、観光地化が進む中で、水質や周辺環境の保全が重要な課題となっています。そんな宗祇水を未来へと守るために行われているのが、地元主催の『宗祇水を守る会』のイベントです。このイベントでは、湧水地の清掃活動や環境保全の啓発が行われ、参加者は美しい湧水を守る一員となれる特別な体験ができます。

宗祇水の清掃活動

ゴミ拾い

イベントの主な活動は、宗祇水周辺の清掃です。湧水地には日々多くの観光客が訪れるため、目に見えるゴミだけでなく、湧水に直接影響を与える汚れの除去も重要です。私が参加した際には、地元住民や観光客を含めた約30名ほどが集まり、担当者からゴミの分別方法や湧水の保全に関する説明を受けました。

清掃活動では、プラスチックゴミや空き缶だけでなく、細かい落ち葉や泥の除去にも力を入れました。湧水の透明度を保つためには、こうした細かな作業が欠かせません。水辺での作業は意外と大変ですが、清掃後に湧水の美しさが戻る様子を見ると、大きな達成感を得られます。

また、地元の子どもたちも多く参加しており、彼らが楽しみながらゴミを拾う姿を見て、次世代に湧水を守る意識が根付いていることを実感しました。このような活動は、地域全体で環境保全の意識を高める重要な機会となっています。

湧水周辺のガイドツアー

清掃活動の後には、地元の湧水ガイドによる宗祇水周辺のツアーが行われました。このツアーでは、湧水の歴史や地元文化との関わりを詳しく学ぶことができます。宗祇水の名前は、室町時代の連歌師・宗祇がこの地を訪れた際に名付けたと言われており、その由来や湧水が地元の生活にどのように利用されてきたかを知ることができます。

ツアー中、ガイドの方が教えてくれたのは、宗祇水がただの観光資源ではなく、地元住民の生活を支える貴重な水源であるということです。この湧水は、かつては洗濯や炊事に使われ、現在でも一部の家庭で飲料水として利用されています。また、宗祇水を起点にして流れる小川には、多くの生物が生息しており、この湧水が地域の生態系を支える存在であることも学べました。

湧水を守ることは、ただその美しさを保つだけでなく、地域の文化や生態系を未来に伝えることにも繋がると感じました。

守る会イベントで得た学び

『宗祇水を守る会』のイベントは、湧水の美しさを楽しむだけでなく、それを守る大切さを学ぶ機会でもあります。地元の人々と観光客が一緒になって清掃活動を行い、湧水地の歴史や役割を深く理解することで、湧水が持つ価値を改めて実感することができました。

さらに、活動を終えた後に湧水で淹れたお茶をいただくという小さな特典もありました。その澄んだ味わいは、宗祇水の清らかさをダイレクトに感じさせてくれるもので、湧水を守る活動の成果を共有する特別な時間となりました。

宗祇水は、美しい自然の一部であると同時に、地域の文化や生活を支える重要な資源です。このような保全イベントを通じて、湧水を守る意識を広げることは、私たち一人ひとりの未来に繋がる行動でもあります。次回、郡上八幡を訪れる際には、『宗祇水を守る会』のイベントにぜひ参加し、その魅力と意義を直接体感してみてください。湧水の美しさを守る一員として、特別な一日を過ごせるでしょう。

©2025 水源ライダー All Rights Reserved. | サイトマップ